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むつきさっち

Author:むつきさっち
野良学者やってます。
読んだ本とか研究用のメモを置いていきます。
きまぐれなので分野はあっちこっちにいく予定。
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20/7/2:カテゴリでの表示順を古い順に変更しました。それに伴いカテゴリの最初のページ下に、各メモ先頭のリンクを貼りました。

21/5/30:ホームページを開設しました。ここにまとめた学術的な記事を元に、初学者用の入門記事を書いていく予定です。まずはオートポイエーシスと哲学からです。
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福山哲郎×斎藤環『フェイクの時代に隠されていること』まとめ5
第三章まとめ前半です。
前半は依存症についてです。

福山の父親がアルコール依存症だったらしくて、かなり具体的な話が出てきてます。
福山によると、「依存症で典型的なのは、家族が「酒をやめてくれ」と言って責め立てることで、本人はどんどん追い込まれて、家族のなかで孤立化して、社会からも孤立化して、酒にしか逃げ場がなくなって、逆に酒の量が増えてしまう。」
依存症はハーム・リダクション(より毒性の弱いもので代わりにし、悪影響を減少させること)じゃないと立ち行かないことが明らかになってきています。
欧米圏では「暴力」はゼロ・トレランス(非寛容)でドラッグに関してはハーム・リダクションが受け入れられつつあって、日本はその真逆です。
<<第三章-1

斎藤から精神病棟に入院させることの問題点が具体的に提示されていて、まとめると次のようになります。
日本では治安維持を目的に法が制定されたという経緯から、単位人数あたり精神病床数が先進国で日本だけ飛びぬけて高い。
精神科の患者は症状がどんどん軽くなっているので、入院が必要なレベルの人は減っている。
精神病床数は当然減らすべきだが民間病院の経営の面、精神科医の抵抗などの構造的な問題により改善が進まない。
大学でのカリキュラムや教科書の記述の変更などから変えていかないといけないと思われる。
<<第三章-2

セクハラとかDVとかの問題は、広義の「暴力」の問題に含まれます。
暴力の定義は、宮地尚子さんの「親密的領域において相手の個的領域を奪うこと」が参照されています。

「相模原障害者施設殺傷事件」は「排除された弱者が、排除の思想を持って」犯した犯罪です。
被告が普通は措置入院にならない状況で入院させられたことが引き金になった可能性があります。
日本の収容主義や身体拘束など、精神科医療が助長してしまっている構図があります。
収容や拘束ができる構図そのものを変えないと問題が解決しないでしょうが、難しいのは家族の負担が本当に大きいので、入れざるを得ないような状況が存在することです。
弱者が弱者を排除するような構造ができあがってしまっているので、この構造そのものを変える必要があります。
<<第三章-3
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政治 | 19:39:00 | コメント(0)
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